鈴木ゴリ宣仁

「生き延びるための知恵と技術」を継承したい
- 鈴木ゴリ宣仁の思い -

鈴木ゴリ宣仁

大塔町との出会いは?

1993年から主宰する森のフリースクールの子どもたち、森林ボランティア(1)の仲間、児童発達支援の子どもたち(2)と一緒に毎夏、五條市吉野川には通っていましたが、2017年4月、吉川佳秀さん(五條市役所大塔支所市民生活課長)と出会い、紀伊半島大水害で打撃を受けた大塔町のこと、廃校になった大塔小中学校のことを初めて知りました。

鈴木ゴリ宣仁

地域おこしでは観光・インバウンド・地場産業の創出が選択されているケースが多いのですが、なぜ介護福祉事業に取り組もうと思ったのですか?

私の得意分野が前者ではなく後者だった、という単純な話です。これまで「休耕地・放棄林の再生が人を元気にする」という考えに共感する仲間と一緒に、「障害の程度によらず自然の中でみんなが一緒に暮らしていける仕組み」を作るために試行錯誤してきましたので。

経営的には、介護福祉という補助事業を始めることで、仕事のない大塔町に短期間で雇用を発生させ、Iターン・Uターンによる住民の増加が見込めたからです。

それから2017年夏に関西学院大学神学部准教授・榎本てる子さん(3)(翌2018年4月25日逝去)に遺言みたいな感じで「HIV/AIDSの陽性者で高齢になり介護を必要としている人たちが安心して過ごせる場所を一つでも増やしてほしい」と頼まれたことが私を後押ししてくれました。

鈴木ゴリ宣仁

大塔ライフハウスでの介護や支援のイメージは?

一つはこれまで大塔町で一人暮らしや高齢のご夫婦だけで頑張ってこられた方々の在宅介護・在宅看護・在宅での看取りが可能な仕組みを創りたい。

もう一つは閉じない介護・閉じない支援をやりたいんです。部屋の中だけのサービス提供ではなく、広く大塔町内のフィールドで、しかも幼児から高齢者まで四世代がいつも交流できる介護であり支援でありたいと。その中で「生き延びるための知恵と技術」を継承したいのです。

鈴木ゴリ宣仁

(1)SaveForestX公式webサイト http://www.saveforestx.org

(2)一般社団法人どすこい公式webサイト http://www.dosukoi.osaka.jp

(3)榎本てる子著

  • 『講座 現代キリスト教倫理1 生と死』(共著、日本基督教団出版局)
  • 『関西学院大学神学部ブックレット2 癒しの神学』『関西学院大学神学部ブックレット5 自死と教会』(共著、キリスト新聞社)
  • 『愛し、愛される中で 出会いを生きる神学』(2019年4月、日本基督教団出版局)
  • 『愛の余韻・榎本てる子 命の仕事』(2019年8月、いのちのことば社)

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